趣意書

  千葉大学薬学部は明治23年7月に第一高等中学校医学部薬学科として生まれ、千葉医科大学附属薬学専門部を経て現在に至り、平成22年に創立120周年(大還暦)を迎えます。この間、薬学部は昭和 41年7月に亥鼻キャンパスから西千葉キャンパスに移転し大学院の設置等を経て大いに発展しましたが、平成 15 年度には医学領域との綿密な連携のため、再び亥鼻キャンパスへ一部移転しておりました。この度、念願の校舎新営が認められ、平成22年度末には薬学部の亥鼻キャンパスへの完全移転が完了する運びとなりました。そして、平成23年度には薬学6年制教育の初めての卒業生を送り出す予定です。このように、新時代の薬学部として更なる前進を目指す節目の年に、薬学部は発祥の地、亥鼻ヶ丘で新たなスタートを切ることになりました。改めて、新時代の薬学部としての役割を果たすための活動を行っていきたいと決意を新たにしております。
  薬学部は、人類の健康と福祉に貢献すべく「先進的創薬研究者養成」と「高度な薬剤師養成」の2本柱の教育理念をたて、創薬・生命科学領域へ多くの薬学研究者を送り出すとともに、豊かな医療理念を具えた薬剤師の養成に貢献して参りました。今後も、先人の築いた良き伝統を継承し発展させることに更なる努力を傾注し、人格技能に優れた薬学研究者並びに薬剤師の育成に努めます。 
  現在、薬学教育制度が6年制に改正され、国民に信頼される薬剤師の育成に一層努力することが求められています。そのためには、医療の現場でチーム医療の一員として高度な業務を遂行する薬剤師になるための教育や既卒薬剤師のための生涯教育などを一層充実させなければなりません。チーム医療技能習得のためには医学部、看護学部との合同講義の実施、勉強会や共同研究の機会を作ることも必要になります。しかしながら、在校生のキャンパスライフ、勉学環境を充実させるための施設、見学や生涯教育などで来学された同窓生のための施設等の整備は十分とはいえません。
  そこで今回、薬学部の教育・研究環境を更に充実させ、在校生及び同窓生が活発な学習・研究活動を行えるよう、また、多くの同窓生が本学部との交流の絆を持てるよう、薬友会並びに薬学部、大学院薬学研究院は薬学部創立120周年記念事業を企画し、薬学部亥鼻キャンパス完全移転完了に伴う教育・研究の活性化と環境整備に資する事業を発案するに至りました。詳細は、別項の記念事業概要をご覧下さい。これらの総事業費は約5千万円を予定しております。
  つきましては、関係各位におかれましては、何卒この記念事業の趣旨をご理解いただき、絶大なるご支援を賜りますようお願い申し上げます。なお、ご寄附いただいた方々には税法上の優遇措置が得られるよう、寄附手続き等を工夫させていただきました。まだまだ厳しい経済状況の中、誠に恐縮に存じますが、新たなる前進を目指す千葉大学薬学部に多大なるご支援を賜りますよう、再度心からお願い申し上げる次第です。


平成21年10月吉日

千葉大学薬学部創立120周年記念事業会
代 表
副代表
副代表
副代表
幹事長
石川 勉
立ア 隆
渡辺和夫
山本恵司
上野光一

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