大学院医学薬学府長 あいさつ

 
千葉大学大学院医学薬学府は、2001年に日本初の医学と薬学を融合させた大学院として創設され、世界レベルの教育と研究を推進しています。本学の医学と薬学は100年以上の歴史を有し、世界の免疫学に貢献した多田富雄博士、食道癌手術を開発した中山恒明博士、日本に蛋白質化学の礎を築いた赤堀四郎博士をはじめ多くの人材を輩出してきました。この伝統を継承し、医学研究院と薬学研究院の緊密な連携の下に教職員が一丸となり取組んでおります。

 本学府には修士課程 (医科学専攻と総合薬品科学専攻)と4年博士課程 (先端医学薬学専攻と先進予防医学共同専攻) 、後期3年博士課程 (先端創薬科学専攻)があります。医学部と薬学部、看護学部、医学部附属病院を持つ亥鼻キャンパスに加え、理化学研究所や放射線医学総合研究所、産業技術総合研究所、千葉県がんセンター、かずさDNA研究所、国立環境研究所、医薬品医療機器総合機構などに連携講座を有し、次代を担う人材を育成しています。また、文部科学省支援事業の卓越大学院プログラムや博士課程教育リーディングプログラムなどに採択され、世界の科学技術を牽引する大学院の中核として、海外一流大学とのダブルディグリー教育などを実施し、卓越したイノベーター養成を進めています。

 さらに、次世代対応型医療人の育成と「治療学」拠点創成を掲げ、千葉大学亥鼻キャンパス高機能化構想を基に未来医療教育研究機構を設立しました。学長のリーダーシップの下、医学と薬学、看護、附属病院が横断的に連携し、未来医療教育研究センターや再生治療学研究センター、予防医学センター、真菌医学研究センター、法医学教育研究センター、子どものこころの発達教育研究センター、バイオメディカル研究センター、社会精神保健教育研究センター、植物分子科学研究センター、超高齢社会研究センター、国際粘膜免疫・アレルギー治療学研究センター、治療学人工知能(AI)研究センター、バイオリソース教育研究センター、専門職連携教育研究センター、高度医療開発人材育成センターとともに、新規の治療薬や治療法の研究開発、「治療学」の研究者や医療従事者を育成しています。臨床研究中核病院に指定された附属病院では臨床試験実施体制も整っており、「診断学」と「治療学」、「予防学」の3本柱で、全人的視野に立つ医療従事者、医学と薬学両方の高度な専門性を持つ専門家、先端的生命健康科学の研究者等の養成に邁進してまいります。

 我が国が目指すべき社会(Society 5.0)の実現に向け、本学府は、理学や工学などの多くの分野と協働する学際的研究や融合研究にも力を入れており、バックグランドを異にする他学部出身者も広く求めています。意欲的な学生の皆様を心より歓迎いたします。

[医学薬学府長 斎藤 哲一郎]