分子画像薬品学研究室へようこそ

本研究室では、癌の早期診断や治療効果の早期判定を目的として、細胞内の生理学的、あるいは生化学的変化を非侵襲的に画像として捉える事の可能な分子プローブの開発研究を進めています。また、癌組織に高エネルギーβ-線を放出する標識化合物を選択的に送達する事で、他の方法では困難な癌治療への道が開けると考え、新たなデリバリーシステムの構築について研究を行っています。

Single Photon Emission Computed Tomography (SPECT)は体内に投与された放射性核種から放出されるγ線を体外から計測することで,生きた動物における放射性核種の体内分布を画像化する装置です。小動物用SPECT装置としては,薬学系大学としては日本で唯一千葉大学薬学部のみに設置されています。本小動物用SPECT/CT装置はSPECT装置に加え,形態診断に有用なエックス線CTを装備したデュアルイメージング装置であり,SPECT装置による機能画像とエックス線CT装置による形態画像の両方を一度に得ることができます。


小動物用SPECT/CT GAMMA MEDICA-IDEAS社製 FX-3200 Pre-Clinical Imaging System


小動物用SPECT/CT GAMMA MEDICA-IDEAS社製 FX-3200 Pre-Clinical Imaging System


99mTc標識薬剤によるリンパ節の画像とエックス線CTによる骨の画像との融合画像です。本研究はIAEAのプロジェクトの一環で行っています。


腎臓への放射活性の集積を低減させる標識薬剤[131I]HMLを用いた抗体フラグメントのマウス体内動態を示します。1枚目の図では,腎臓への高い放射活性が観察されていますが,2枚目の図では腫瘍への選択的な放射活性の集積を達成しています。

従来法による標識Fab(6h)


本研究室で作製した骨機能診断薬による画像です。骨代謝の多い部分(関節など)に多く集積しています。大きな白い部分は膀胱です。


心筋炎に発現する蛋白質をRI標識抗体により検出した画像です。 緑色部は99mTc-MIBIによる心筋血流量を示しています。 赤色部は111In標識抗体Fabフラグメントによる炎症部位を示しています。 緑色の部分は正常な心筋ですが,それ以外の部分では血流がないことを示しています。また,赤い部分は炎症が生じていることを示しています。 SPECT装置は異なるエネルギーのγ線を同時に検出することが可能であり,一匹の動物から同時に複数の情報を得ることが可能です。


心筋炎に発現する蛋白質をRI標識抗体により検出した画像です。 99mTc-MDP (170 μCi/100 μL) を骨に穴をあけた8週齢雌性ラットに尾静脈投与した際の画像です。 右がエックス線CTによる画像,真ん中がシンチグラフィ,左がそれらを重ね合わせた画像です。 赤丸で示したところが穴をあけた部分であり,放射活性の集積が見られます。

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