千葉大学・ファイトケミカル植物分子科学:トップページ




植物が作る多様な化学成分(ファイトケミカル)は、薬や食品、燃料、工業原料などに使われ、我々人間の生命を支えています。このように私たちは、植物の恩恵を受けて生きていますが、植物側から見ると人間に恩恵を与えようとしているわけではありません。植物は、「動かない」という生存戦略を進化の過程で発達させ、その過程で極めて多様な化学成分を作るようになったのです。
本来、植物化学成分は、外敵に対する植物の防御や繁殖などのために作られた物質ですので、様々な化学構造を持ち特異な生物活性を有しています。これを植物の代謝的な表現型(フェノタイプ(P)またはメタボロタイプ)と言います。この代謝表現型は、植物が持つ遺伝子の総体であるゲノム(G)と、環境に応じた分子応答(E)によって決められます。従って、ファイトケミカルに関するこれらの3つの重要な要素は、次のような単純な関係式で表されます。

■表現型(P) = ゲノム(G) × 環境(E)



私たちの研究プロジェクトは、この植物化学成分に関する分子科学的な原理を明らかにする事を大きな目的にしています。まず、第一にこのように多様なファイトケミカルは、どのように植物ゲノムの機能によって作られ、その植物ゲノムはどのように多様性と普遍性を有しているのかを解明します。第二に、これらのファイトケミカルはどのような化学構造を有し、どのような生物機能を発現するのかを明らかにします。第三には、これらのゲノム遺伝子の発現やファイトケミカルの生産は、どのように環境に応答して変化するかを解明します。さらに、そこで得られた成果を、最終的には植物成分による新しい医薬品や試薬の開発、健康機能食品の開発、化粧品・香料・燃料などの工業原料に応用して、私たちの生活を豊かにする事が目的です。

2017年5月18日
シソで認知症予防?! 植物工場技術で抗アルツハイマー病成分の増量に成功

2017年5月18日
齊藤和季教授がNHK「視点・論点」にテレビ出演しました。放送テーマ:「植物と薬と人間」

2017年3月16日
齊藤和季教授がクラリベイト・アナリティクス社(旧トムソン・ロイター)よりHighly Cited Researcherとして表彰されました。

2016年12月12日
斉藤和季教授が平成29年度日本薬学会賞の受賞者に決定しました。 受賞業績名「植物メタボロミクスの開拓と薬用資源植物ゲノミクスへの展開」

2016年12月10日
第53回 植物化学シンポジウムの開催に協賛しました。

2016年11月14日
千葉大学グローバルプロミネント研究基幹キックオフシンポジウムが開催され、斉藤和季教授が講演、また2名の大学院生がポスターで研究内容を発表しました。

2016年11月9日
ナノサイズの共進化:反復DNA配列と転写酵素 -熱揺らぎを利用する酵素機構の解明に貢献-

2016年10月30日
「第21回天然薬物の開発と応用シンポジウム」において、本プロジェクトに関わる3名の学生が優秀発表賞を受賞しました。

2016年10月27-28日
第21回 天然薬物の開発と応用シンポジウムの開催に協賛しました。

2016年10月25日
「生薬「甘草」のゲノム解読に成功ー重要生薬の原料の安定供給と有用遺伝子の探索に貢献」

2016年9月24日
吉本尚子助教が平成28年度日本生薬学会学術奨励賞を受賞しました。 受賞業績名「機能性含硫黄成分の生合成に関する分子生物学的研究」

2016年8月23日
紫外線から植物を守る~有害な紫外線から植物を守る物質と生合成遺伝子を発見~

2016年8月22日
Prof. Birgit Draeger (Leipzig University, Germany) による公開セミナーを開催しました。

2016年6月24日
アミノ酸代謝からアルカロイド生産へのスイッチとなる酵素の収斂的進化を解明

2016年3月23日
植物が薬理作用をもつ天然物を合成する過程を解明

2016年3月19日
斉藤和季教授が2016年度日本植物生理学会・学会賞を受賞しました。 受賞業績名「植物メタボロミクスの開発とゲノム機能科学研究への応用」

2016年3月18日
第57回日本植物生理学会年会で国際シンポジウム‘Harnessing Catalytic and Regulatory Diversity of Plant Metabolism’を開催しました。

2016年3月16日
第一回公開シンポジウムを開催しました。

2016年1月8日
「生薬の安定供給と開発に向けた薬用資源科学」に関する学術会議シンポジウムで齊藤教授が講演を行いました。

2015年10月1日
プログラムがスタートしました。